初心者のための脂肪吸引マニュアル
初心者のための脂肪吸引マニュアル
初心者のための脂肪吸引マニュアル
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何度もダイエットに失敗してしまった…という方からも選ばれているのが脂肪吸引です。脂肪吸引とダイエットにはどのような違いがあるのでしょうか。
脂肪吸引とダイエットを比較する前に、なぜダイエットをしている人が多いのか、なぜ成功する人が少ないのか考えてみましょう。そこを理解せずに漠然とダイエットをしても、うまくいかないものです。
まずは「健康のため」にダイエットをする人がいます。健康診断で良くない結果が出たり、医師から太り過ぎ(肥満またはメタボ)を指摘されたりしてダイエットを始める人も多いのではないでしょうか。確かに太り過ぎると病気にかかるリスクは高くなります。例えば糖尿病や高血圧、睡眠時無呼吸症候群(SAS)などです。他にも心臓や肝臓、血管、膝などに大きな負担がかかります。
厚生労働省の「平成28年度国民健康・栄養調査」によるとBMIが25以上ある「肥満者」は男性で31.3%、女性で20.6%でした。この10年間ほとんど変化はありませんが、特に男性は40~60代まで3割以上が肥満者と女性よりも太っている傾向があります(※2)。
人間が太る理由のほとんどは、消費するエネルギーよりも摂取するエネルギーのほうが多いからです。昔に比べると普段の生活の中で体を動かす機会は大幅に減っています。移動は自動車、仕事はデスクワークであれば1日の歩数は1,000歩にも満たないでしょう。
食べ物は24時間営業のコンビニやファミレスの普及により、時間や曜日を問わず簡単に入手できるようになりました。美味しくて手っ取り早くお腹を満たせるカロリーが高い食べ物も増えています。
エネルギーは意識して運動しないと消費する機会がなく、使われなかった分は脂肪になって蓄積されます。分かってはいても運動するのは面倒です。一方、食欲は容易に抑えられるものではありません。その結果、男性の3割と女性の2割が肥満者となりダイエットの必要に迫られているのです。
健康に生活するための体重は「BMI」という数値から割り出せます。体格によって異なりますが日本医師会で定めているのは「22」です(※1)。これを基準に以下の計算式で、健康に生活するための体重を割り出すことができます。
身長(m)×身長(m)×BMI(22)=健康体重
例えば身長165㎝なら「1.65×1.65×22=59.895」で、四捨五入すると59.9㎏が目安となる健康体重です。一般的にはBMIが25を超えると太り過ぎになります。つまり身長165㎝の場合68㎏を超えると太り過ぎです。健康でいるためには、少なくとも体重がそれ以下になるまでダイエットしなければいけません。
ダイエットをするもう一つの理由は「スタイルをよく見せるため」です。それは異性から好意を持たれたい、同性からも羨望のまなざしで見られたいという他人の目線を意識したものかもしれません。あるいは流行の服を着こなしたい、太っている自分が許せないという自己満足の場合もあります。
健康のためとは違って、スタイルをよくするためのダイエットは体重や体脂肪率の明確な基準がありません。ただし日本に限っていえば男性も女性も痩せているほうが好まれ、流行の服は多くが痩せている人向けに作られています。
健康のため、あるいはスタイルのために体重を減らしたい人は大勢います。本来であれば運動をして消費カロリーを増やし、食事制限をして摂取カロリーを減らすのが正しい方法です。けれども楽に痩せられる方法に飛びつきがちで、新しいダイエット法が登場するたびブームになります。
例えば短期間の絶食(ファスティング)や、ダイエット効果のある特定の食べ物だけを摂取する方法などです。過去にバナナやりんご、ヨーグルト、納豆などがブームになって店頭から姿を消しました。ダイエットのための薬やサプリメント、お茶も販売されています。確かに「体重を減らす」という点では効果があるでしょう。
一方でこのように偏ったダイエットは栄養が不足するので体調を崩しやすくなります。特に女性は貧血や骨粗しょう症、生理不順などリスクは大きいです。更に筋肉量が減って基礎代謝も下がりリバウンドしやすくなります。薬やサプリメント、お茶は命の危険に陥る恐れもあるほどです。
またスタイルのためにダイエットするときは、先述の通り健康のためと違って目安となる体重がありません。その結果、際限なくダイエットを続けてしまい拒食症になるケースもあります。
最近では体重だけで健康を判断するのではなく、「体脂肪率」を重視する傾向があります。なぜなら肥満は「脂肪組織が異常に増えた状態」を指すからです。また体重が多いのは必ずしも脂肪が多いからではなく、筋肉や骨による場合もあります。体脂肪率は年齢による違いもありますが、成人男性なら20%、成人女性は30%以上になると肥満です。
健康的に痩せるには筋肉や骨はそのままに脂肪だけを減らさなければいけません。そのためには単に食べ過ぎないだけでなく、しっかり噛んでバランスよく食べて食欲自体を抑える工夫をします。エネルギーが脂肪になって蓄積しないよう、3食きちんと摂って夕食は控えめにするのも効果的です。
同時に運動も習慣づけて定期的に行うようにします。特にウォーキングや水泳などの有酸素運動がおすすめです。これは脂肪を燃やしやすくするためだけでなく、筋肉を増やして基礎代謝を高めるためでもあります。5分や10分でも構わないので毎日続けることが大事です。
つまり正しいダイエットは短期間で結果を出せるものではなく、長期的にじっくりと取り組んでこそ健康的に痩せることができるのです。目安としては1ヶ月で5%減らすのが理想です。それ以上減らすと体は飢餓状態になって元の体重に戻そうとするため、リバウンドしたり却って痩せにくくなったりします。
もし体重70㎏の人が55㎏まで減らそうとしたら半年ほどかかります。その間はダイエットの敵となるカロリーが高いスイーツや揚げものなどを我慢しなければならず、面倒な運動も続けなければいけません。その割に体重が減らない停滞期も数回ほどあります。多くの人はモチベーションが続かず失敗しがちです。
さらにダイエットは目標体重になったから終わりではなく、今度はそれを維持しなければいけません。元の食生活に戻したり運動する習慣を止めたりすると、体重を減らすよりも早くリバウンドします。
そこでダイエットに代わり、まったく違うアプローチで脂肪を簡単に減らし、かつリバウンドしづらくするのが「脂肪吸引」です。
まず、一般的にダイエットといえば自分で行うものですよね。トレーニングジムなどでトレーナーの力を借りることはあるかもしれませんが、基本的には自分の力によってダイエットを行います。
その結果、脂肪細胞が小さくなることによりほっそりとした体を作れるのがダイエットです。
一方で脂肪吸引はクリニックや病院で専門的なマシンを使って医師が行う施術です。その名の通り体の中から脂肪を取り除くのですが、この際に脂肪細胞を取り除くことができるのです。
両者の最も大きな違いとして挙げられるのが、ダイエットでは脂肪細胞の数が減らないものの、脂肪吸引では脂肪細胞を減らせるということ。実はこの脂肪細胞は体の太りやすさと大きく関係しているのです。
脂肪細胞は幼い頃に数が決まり、ダイエットをしたとしても数が減ることはありません。ダイエットにおいて「太る」というのは脂肪細胞に脂肪が取り込まれ、この細胞が肥大化してしまった状態のことです。つまり、ダイエットで「痩せる」というのは肥大化した細胞が元の状態に戻ること。
脂肪細胞の数自体は同じなので食べ過ぎなどの理由から脂肪が余ってしまった場合にはまた脂肪細胞が肥大化するわけです。これはリバウンドのリスクがあることを意味しています。
脂肪吸引では脂肪細胞の数自体を減らせるため、見た目がすぐにスッキリするだけではなく、その後簡単にはリバウンドしにくい状態になるのです。もちろん、限度を超えて食べ過ぎてしまった場合には残っている脂肪細胞が極端に肥大化し、太ってしまうことはあります。この点は注意が必要ですね。
ただ、その場合もダイエットに失敗したときのような大きなリバウンドがあるわけではありません。
ダイエットで働きかけるはの皮下脂肪です。皮下脂肪は肌の中でも比較的浅い層にあり、その中には血管や神経なども通っています。ダイエット方法の一つとしてエステで行われる痩身マッサージがありますが、これはマッサージをして血行を良くすることによりその周りにある脂肪も燃焼しやすい状態にするためのものです。
ですが、皮下脂肪よりも更に奥深くにはLFDと呼ばれる深層脂肪があり、これはダイエットをしても減ることはありません。極端に断食をするなどして人間が飢餓状態に入ったときにやっと消費される脂肪なのです。
脂肪吸引ではこのLFDにも働きかけることができます。通常のダイエットだけでは取り除けないLFDを除去することにより高い痩身効果が得られるのです。
LFDに加えて皮下脂肪も吸引できるため、ほっそりとした体を目指せるでしょう。
ダイエットと脂肪吸引の基本的な違いを紹介しましたが、他にも様々な違いがあります。
まず、費用に関する問題です。ダイエットの場合、何も使わずにできる運動もあるため、そういったもので成功できれば費用はかかりません。それに比べ、脂肪吸引をする場合には高い費用がかかります。
悩んでいる方が多いお腹の脂肪吸引では全体で600,000円以上の費用がかかるのが一般的であるため、なかなか検討できない方もいるでしょう。しかし、脂肪吸引を行えば必ず脂肪は減ります。ダイエットの場合は数ヶ月間、数年間取り組んだとしても思うような結果が残せない方も少なくありません。
また、ダイエットの場合は自分で努力する必要がありますが、脂肪吸引の場合はお金さえ支払ってしまえば後は医師に任せるだけで良いのも大きな違いだといえるでしょう。
脂肪吸引を検討している方はこういった違いについてもチェックしてみてくださいね。