初心者のための脂肪吸引マニュアル
初心者のための脂肪吸引マニュアル
初心者のための脂肪吸引マニュアル
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脂肪吸引をすると、どのような効果があるのかを説明します。
脂肪とは、脂肪細胞の集まりのことをいいます。脂肪細胞の数は、3歳くらいまでに決定されるので、それ以降変わることはほとんどありません。
もし変わるとすれば、思春期にほんのわずかに増えるか、増殖型肥満と呼ばれる状態になるくらいです。
では、何故わたしたちが痩せたり太ったりするのかというと、それは脂肪細胞が膨らむからです。
つまり、ダイエットで痩せた状態というのは、脂肪がなくなったのではなく、脂肪が縮んだだけなのです。ですから、せっかく痩せても、脂肪はいつでも膨らむ可能性があるのです。
ところが脂肪吸引の場合、手術で脂肪細胞そのものを取ってしまいます。もちろん、脂肪は必要なものですから、すべてを取り除いてはいけません。
でも脂肪細胞の数を減らしてしまうので、その部分のリバウンドは起こりにくくなるのです。これが、脂肪吸引をする一番のメリットといえるでしょう。
このようにいうと、脂肪吸引は魅力しかないように思えますが、リスクもあるようです。
例えば、手術を受けた後、数日間は腫れや痛みがあるようです。
軽い手術なら1ヶ月、大がかりな手術なら半年くらいは、手術した箇所の拘縮など何かしら違和感を感じるケースが多いとのこと。
ですので、脂肪吸引の手術した後のことを考え、依頼する担当医にしっかり確認しておきましょう。
せっかく脂肪吸引に踏み切っても、そのときばかりの効果では意味がなくなってしまいます。 脂肪吸引手術を受ける人は、今後の効果にも期待しているはず。
実際のところ、脂肪吸引の効果の持続性はどれほどのものなのでしょうか。 吸引後も効果は続くのかどうか、効果をキープするためにはどのような点に注意すべきかをご紹介します。
結論からいうと、脂肪吸引後も効果は続きます。 つまり、痩せたままの状態を基本的には維持できるということ。
理由は、脂肪細胞に関係しています。 脂肪細胞の中には、中性脂肪をため込んだ白色脂肪細胞というものがありますが、この白色脂肪細胞の増殖はおもに思春期あたりで増えることがわかっているためです。
株式会社ヤクルト・肥満に関係するだけじゃない?第3回 肥満シリーズ脂肪細胞の正体
そもそも細胞レベルで太る仕組みをみていくと、脂肪細胞が増殖し、肥大化することが原因ということが研究によって明らかになっています。
日本医学会・脂肪細胞の増殖
白色脂肪細胞の増殖は思春期以降も発生しますが、それ以降はあまり増えていかないために思春期以降の脂肪吸引はリバウンドすることが少ないのです。 もともとの脂肪細胞の数が少ないと、たとえ肥大化したとしても肥満のリスクを抑えることができます。
しかし、必ずしも脂肪吸引後にリバウンドをしないわけではありません。 脂肪吸引で余分な脂肪を取り除いたとしても、毎日太ってもおかしくない不規則な生活や食生活を続けてしまうとまた元のように戻ってしまうことがあります。
白色脂肪細胞の増殖は思春期がピークとご紹介しましたが、思春期以降もまったく増殖しない訳ではないためです。 増殖のペースは落ち着くものの、脂肪細胞のエサになる余分なカロリーの摂取は脂肪細胞を増やしてしまいます。
脂肪吸引をしたからもう大丈夫と手術前よりもカロリーの多い食事ばかりをしていると、そのうち脂肪吸引前よりも太ってしまうこともあるのです。
また、脂肪吸引は全身をしないケースも少なくありません。 気になるお腹だけ、気になる太ももだけ吸引するケースもあります。
もし脂肪吸引を一部だけ受けていて、リバウンドするような生活を続けていたらどうなるでしょう。 脂肪吸引した場所は一気に脂肪が増えている感覚はないかもしれませんが、脂肪吸引を受けていない場所が太っていき、結果的に脂肪吸引しても意味がなかったと感じてしまいます。
脂肪吸引後も手術前のようなカロリー過多な食生活がやめられない人はもちろん、もともとの筋肉量が少ない人、運動することがあまりない人は要注意です。 気を付けていないと、脂肪吸引後の体型を維持できなくなってしまいます。
脂肪吸引後、不適切な食生活などを続けていると太る原因になることをご紹介しました。 もしも脂肪吸引後もカロリーの多い食事ばかりをしているのであれば「太った」と感じても仕方ないですが、脂肪吸引直後は正しい食生活をしていても「太った」と感じる人が少なくないようです。
「太った」と感じる理由は、脂肪吸引後に体がむくんでしまうため。 この脂肪吸引後のむくみは1日、2日で解消されるものではなく、3ヶ月ほどはむくんだ状態が続くとされています。
脂肪吸引で体全体の脂肪を大幅に取り除いた場合以外、通常の脂肪吸引ではむくみによって逆に太ったような感覚に陥ってしまいます。 しかし、むくみは一時的なもので、時間が経てば徐々に改善していくものです。
脂肪吸引後、普段の生活に気を付けているなら、過度に「太った」と心配しなくても良いでしょう。 それよりも、脂肪吸引後のむくんだ状態をどう乗り切っていくかの方が重要です。
脂肪吸引後も効果を維持できるかどうかは、脂肪吸引を受けた本人の生活に大きくかかわってきます。 しっかりと効果を保つための3つのポイントを確認してみましょう。
脂肪吸引を持続するための大きなウエイトを占めるのが食生活。
脂肪細胞のもとになるものは、体にとっての過剰な食事の摂取によってもたらされます。 脂肪吸引後もスッキリとした体型を維持したいのであれば、食生活を見直すことが重要です。
まずは余分な食事をとらないために、間食や夜食を控えること。 特に「お腹がすいた」と感じているときの間食や夜食はいつも以上に食べてしまいがちなので、歯磨きをする、早めに寝てしまうなどして口にものを入れないようにしましょう。
特に甘いスイーツや手軽に食べられる菓子パンなどには要注意。 内容量は少なく思えても意外にカロリーが高く、リバウンドを促進してしまう恐れがあります。 どうしても間食をしたくなったら、カロリーの低い野菜を摂取したり、栄養のある煮干しや豆類を取り入れたりする工夫をしましょう。
また、リバウンドを防止するには満腹になるまで食べ過ぎないこともポイント。 少し物足りないと感じても腹8分目くらいでやめるようにしましょう。 よく噛むことによって食欲が抑えられるので、しっかり噛んで食べることを意識すると食事がセーブできます。
はじめは食生活を変えることを苦痛に感じてしまうこともありますが、習慣にしてしまえばそれほど苦痛ではなくなります。
脂肪吸引後の数ヶ月が踏ん張りどころ。 正しい食生活に体を慣れさせて、リバウンドしない体づくりを目指しましょう。
毎日の生活に運動を取り入れることも脂肪吸引後の状態をキープするのに役立ちます。 特にもともとの筋肉量が少ない場合は、運動の中でも筋トレを取り入れるのが効果的です。
脂肪吸引後は術後の回復もあるので、1ヶ月後あたりから運動を取り入れていきましょう。 目安は週に2回、1回5~7分程度の筋トレでも十分です。 頑張りすぎないことが習慣化のコツ。
大きい筋肉を動かすスクワットなどのような太ももを使った筋トレ、または腕立てふせなどの胸を使った筋トレを意識してみましょう。
筋肉をつけることによって脂肪の代謝が良くなるため、リバウンドを防ぐことができます。
脂肪吸引後、数ヶ月はむくみによって太ったと感じることがあるとご紹介しました。 むくみの解消をはかることも脂肪吸引を成功させるには重要です。 たとえむくみが原因であっても「太った」と思ったまま生活していると、もうどうでもいいという気持ちから食生活が乱れる原因になるなど精神面的に良くありません。
医師の指導をよく聞いて、術後は適切に患部を圧迫するようにしましょう。 圧迫することによって、むくみの解消をはかることができます。