初心者のための脂肪吸引マニュアル
初心者のための脂肪吸引マニュアル
初心者のための脂肪吸引マニュアル
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脂肪吸引は誰でも受けられるわけではなく様々な制限があります。
例えば病気の有無や皮膚の状態などです。さらに年齢でも制限される場合があります。何歳から何歳まで受けられて、なぜ制限されるのか詳しく見ていきましょう。
多くのクリニックでは未成年が美容整形を受けたい場合、必ず保護者の同意が必要です。カウンセリング時に保護者の同伴を求めるクリニックもあります。最低限、同意書(承諾書)の提出や電話確認をしなければならず、脂肪吸引でも同じです。
なぜなら民法の第5条により、法定代理人(保護者も含む)が同意していない未成年の契約はいつでも取り消せるからです。取り消されると、たとえ美容整形を受けた後でも料金を支払う義務は消滅し、既に支払った分は返還請求できます。
保護者の同意を得られても脂肪吸引をする年齢は18歳以降が望ましいでしょう。
10代の女性は「第二次性徴期」の最中にあり、初潮が起こったり乳房が発達したりするなど目覚ましく体が変化します。
脂肪吸引をするには未熟で、術後に脂肪細胞が増える可能性もあります。強行しても思ったような効果を得られないかもしれません。
早く第二次性徴期が終わっていれば18歳未満でも脂肪吸引は可能ですが、精神面での負担を考えると余程の事情がない限り18歳以降になってから手術するのが一般的です。
一方、高齢になるほど脂肪吸引には2つのリスクを伴います。まずは皮膚のたるみです。せっかく脂肪吸引しても皮膚のたるみが強調される恐れがあります。特に50歳を過ぎると皮膚の弾力が失われ、たるみやすくなるので要注意です。
たるんでしまったら余った皮膚を切除するしかなく、大きな傷跡が残ってしまいます。
もう1つは手術中の事故です。脂肪吸引は体に大きな負担をかける手術です。高齢者の場合、筋肉の組織が弱っていると「カニューレ」という脂肪を吸引する管が動いた拍子に内臓を傷つける恐れがあります。
実際、過去に70歳の女性が同様のケースで死亡しました。そのため皮膚の状態や体調によっては脂肪吸引を断られるかもしれません。
もっとも皮膚のたるみにしても手術中の事故にしても、しっかりとカウンセリングをおこなえば防げます。
例えばたるまない程度に取る脂肪の量をコントロールしたり、皮下の状態を事前に確認したり、術後はサポーターやガードルで適切に圧迫したりするなどです。
このように年齢の制限があっても皮膚の状態や体調次第では脂肪吸引を受けられる可能性があります。医師がその判断を下すのが「カウンセリング」です。患者にとってもクリニックを選ぶ基準になります。
まずは医師から手術の流れやリスクを説明されるので、疑問点があれば遠慮なく質問して不安を解消しておきましょう。
適応外の年齢ならなおさらです。他にも医師の経験は必ず確認します。症例数が多いほど様々な年齢の脂肪吸引を経験しているはずなので安心です。
もちろん脂肪吸引は患者が納得した上でおこなわれるべきです。カウンセリングに時間をかけて、しっかり話を聞いてくれる医師なら信頼できるでしょう。
さらに触診やレントゲン写真、体重や体脂肪の測定結果などから皮下脂肪の付き具合や脂肪の構造を推測します。それらに基づいて術後の状態を予想して手術の方針を決定します。自分の意向は必ず反映させましょう。
例えば高齢で皮膚のたるみが気になる場合は、取る脂肪の量よりも見た目を優先するといった具合です。
年齢が18歳未満あるいは50歳以上だと脂肪吸引をおこなうべきか判断が分かれます。前者は第二次性徴期の最中にあり、後者は皮膚のたるみや手術のリスクを伴うからです。
どちらも最終的に医師が問題なしと判断すれば脂肪吸引できます。まずはカウンセリングを受けてみましょう。