初心者のための脂肪吸引マニュアル
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現在の脂肪吸引治療のベースとなったチューメセント法についてまとめました。この方法が開発されて良かったこととは?
チューメセントとは「ふやかす」という意味で、1980年代の後半にアメリカで開発され、今日行われている脂肪吸引の中でもっともベーシックな方法です。
チューメセント法では、止血作用のあるエピネフリンや、麻酔効果のあるリドカイン溶液などを生理食塩水で薄めた溶液を使います。
食塩水で薄められた溶液は、脂肪をふやかすために皮下に注射されます。その量は、注入される脂肪の1~3倍ほど。その後、ふやかしたあとの脂肪細胞を吸引するのです。
この施術方法が確立されてからは、脂肪吸引の際に必要だった輸血をしなくても済むようになりました。
1990年に開発されたチューメセント法は、むくみやすいのが特徴。溶液のほとんどは脂肪と一緒に吸引されますが、残りは体に吸収されるため一時的にむくんだ状態になるのです。むくみや腫れが完全に治まるまで、平均3ヶ月の期間が必要だとされています。
また、ダウンタイムも顔が1〜2週間、体が2〜4週間とやや長めな傾向にあります。リドカインを含む液体を大量に注入するため、身体にも負担がかかりやすいのが特徴。そのため、チューメセント法の経験が豊富で優れた技術を持った医師にお願いした方が良いでしょう。
★メリット
前述のとおり、チューメセント法が開発されてからは、それまで脂肪吸引の際に必要だった輸血をしなくて済むようになりました。
現在では、チューメセント法をベースに、様々な脂肪吸引法が開発されています。
★デメリット
医師の技術によっては、脂肪を取り残してしまい、皮膚の表面がデコボコになってしまうこともあります。
脂肪吸引手術が簡便化するにつれて、従来のチューメセント法ができないドクターも増えてきているとのこと。つまり、チューメセント法に熟練した医師は、それだけ脂肪吸引経験の長い医師だともいえるのです。
ダウンタイムには個人差がありますが、一般的には腫れやむくみが2週間程度続きます。
手術料金は部位によって異なります。また現在は様々な脂肪吸引手術が開発されていますので、チューメセント法だけを行うクリニックは少なくなってきました。
チューメセント法のみを含め、チューメセント法を取り入れている美容外科の料金を調べたところ、太もも全体で30万~120万円程度、お腹全体で20万~100万円程度とかなり開きがありました。