初心者のための脂肪吸引マニュアル
初心者のための脂肪吸引マニュアル
初心者のための脂肪吸引マニュアル
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手術を依頼する医師を選ぶポイント、医師選びに失敗した場合にどうなるのか。また、顔の脂肪吸引について調べました。吸引方法や手術にかかる時間、麻酔の種類、料金、経験者の声などを掲載しています。
顔の脂肪吸引は、名医に依頼するかどうかで術後の仕上がりが大きく左右されます。
効果はもちろん、「失敗しない」「仕上がりがきれい」「傷跡でバレない」ことを望むのであれば、顔の脂肪吸引で腕の良いドクターに依頼しましょう。
顔の脂肪吸引と体の脂肪吸引は同じではありません。依頼する際は、体の脂肪吸引ではなく、顔の脂肪吸引について信頼できる名医を選びましょう。
顔の脂肪吸引の症例を多く経験しているドクターであれば、失敗するリスクが少なくなります。数でいうと、年間50件以上こなしているドクターがおすすめです。
具体的な症例数で比較するのも良いですが、クリニックのホームページやカウンセリングで症例写真を見せてもらう手もあります。
写真を見る際は、施術前と施術後の姿を同じ角度で撮影した写真同士で比較します。正面を向いた施術前の写真は、正面を向いた施術後の写真と比べ、右から見た写真は同じく右から見た写真で比べます。
人の顔によっては角度を少し変えただけでガラリと印象が変わることが珍しくないためです。大して効果が出ていないのに、角度を変えただけで大きな変化が出ているように見せかけることも可能です。
そのような誤魔化しに引っかからないためにも、同じ角度同士で施術前と施術後の写真を比較しましょう。一人の症例で複数の角度から取った写真をいくつも見せて比較させてくれるドクターであれば、腕に自信がある証拠です。遠慮なくいろんな角度からチェックして、どの角度からも施術後の写真に変化を感じられるなら、名医といって良いでしょう。
顔の脂肪吸引は、基本的に全身麻酔で行います。部分麻酔だと痛みが出ることがあるためです。脂肪吸引に限らず、麻酔を使ったすべての手術で10万人に1人の割合ですが、麻酔が原因で死亡するリスクをかかえています。
広島大学病院 麻酔・疼痛治療科・麻酔を受けられる皆様に
このリスクを軽減させてくれるのが、麻酔科医という専門医です。
実は、手術そのものは麻酔科医がいなくても行えます。麻酔科医は全国的に不足しており、一般の病院でも麻酔科医がいないまま手術を行っているケースも珍しくありません。麻酔科医がいない手術はドクターが患者の全身管理を行うため、手術に集中しているときに容態が急変すると気付かないことがあります。
麻酔科医が単独でいると、ドクターは手術に集中でき、麻酔科医は全身管理に集中でき、容態が急変してもすぐに対応できます。全身麻酔を必要とする手術では、この違いだけでも大きな意味があるのです。
美容外科に限らず、手術を行う名医は麻酔科医の重要性を理解しています。全身麻酔を行う手術なのに麻酔科医を用意しようとしない医師には、注意してください。
全身麻酔はささいな急変の可能性も事前に把握しておく必要があります。そのため、カウンセリングを簡単に済ませるドクターは避けたほうが良いでしょう。
あなたにどんなアレルギーがあるか、薬や手術で過去に異変が起きた経験はあるか、手術のために必要な情報の聞き取りはもちろん、あなたが施術で望む効果も確認します。
患者にきちんと向き合うドクターであれば、このとき「脂肪吸引よりも良い方法がある」と感じたら、提案してくれます。知識や経験が少なかったり収益ばかり優先していたりするドクターの場合、ろくに希望を聞いたり診察したりしません。問答無用で手術をすすめ、ひどいときには当日手術をすすめてくることもあるようです。
本当に患者の望む効果が期待できる施術方法か、患者は心や体の準備ができているか、きちんと患者目線で考えてくれるドクターを選びましょう。
最低限、この3点は不可欠です。とくにメリットばかりではなく、デメリット(ダウンタイムや術後の痛みなど)も説明してくれるドクターであれば信頼できます。
顔の脂肪吸引で人気の名医をご紹介します。
共立美容外科・歯科 久次米秋人 院長
北米脂肪吸引形成外科学会会員でもある院長は、脂肪吸引にかんする著書も出版しているほど脂肪吸引に精通しています。顔の細かいパーツへの施術も得意なため、バランスが重要な顔全体の施術を任せるにも最適なドクターです。
共立美容外科は顔の脂肪吸引の症例も多く、公式サイトでは症例写真も見ることができます。目立たない耳の後ろや顎からカニューレを挿入するなど、術後の仕上がりにも配慮した施術です。
麻酔科認定医や麻酔科専門医も在籍しているため、全身管理もしっかり行ってくれる安心感があります。
脂肪吸引、とくに顔の施術に慣れていないドクターに依頼すると、思いがけない失敗を起こされるかもしれません。
慎重にドクターを選ぶために、ここでは実際に起こった失敗例や考えられるトラブルをご紹介します。
脂肪吸引のトラブルで多いのが、凹凸ができることです。術後の過ごし方が原因となることもありますが、ドクターの腕による場合もあります。
脂肪の吸引量に問題がある(多かったり少なかったり)のが理由で、修正するには多い部位の脂肪を吸引するなどして凹凸をなだらかにしていきます。
他にも口角などあまり脂肪吸引できない部位の脂肪を取りすぎて、ひきつれを起こすケースがあります。普段は目立たなくとも、笑ったときに奇妙な凹みが出るのが特徴です。
施術の際、まれにですが神経を損傷させるドクターがいます。施術後に神経麻痺が起こるのはこの神経損傷によるもので、とくに口の周辺で起こりやすい失敗です。
ほとんどは神経修復をうながす処方薬を飲んで治療します。3ヶ月~半年前後で治ります。
年齢が高い患者の場合、縦ジワが目立つようになることがあるようです。しかしこれは年齢も関係するため、事前のカウンセリングで説明されているはずです。もし説明もなく目立つたるみができたのであれば、一度ドクターに相談してみましょう。
年齢に関係なくしこりができることがありますが、時間とともに気にならなくなってきます。1ヶ月以上残っているときはトラブルが考えられるため、ドクターの診察を受けなくてはなりません。
ここまで、顔の脂肪吸引を任せる名医選びの大切さと、失敗した場合のリスクをご紹介してきました。次は、実際に顔の脂肪吸引を行う前に知っておきたい脂肪吸引の基本情報をご紹介します。
顔の脂肪吸引のほとんどは、頬(ほお)とあごの手術です。頬に付いた脂肪を取り除けば、小顔でスッキリした印象の顔立ちになります。
またあごの下の脂肪を取り除けば、骨格が際立ち、顔の輪郭がハッキリして引き締まった顔立ちになります。
顔の脂肪吸引にはリフティング効果もあります。シワやたるみに悩んでいる方も、脂肪吸引によって若返ることができます。吸引で一時的に皮膚が緩んでも、徐々に定着させながら引き締まっていきますので、安心して大丈夫です。
吸引用の管であるカニューレを挿入する場所は、頬の場合は耳の後ろ、顎の場合は顎の下です。顔はデリケートな部分ですので、カニューレは極細タイプのものを使用します。そうすれば傷跡はほとんど残りません。
手術時間は1カ所10~20分程度です。ダウンタイムは個人差がありますが、一般的には腫れがひくまで3日~1週間ほどかかり、内出血も少しずつ治まっていきます。
頬やアゴの脂肪吸引の場合、麻酔は局所麻酔か、局所麻酔に静脈麻酔を併用することが多いようです。
手術の難易度によって異なります。平均的には、頬で25万~30万円程度、顎で20万~30万円程度です。